酒場〜Dandyism Mellow〜


手抜きマスター:
ふむ。

アカペーン:
うむ。

手抜きマスター:
マスター、おかわり。

アカペーン:
お前がマスターだろ。

手抜きマスター:
すまん間違えた。

アカペーン:
マスター、おかわり。

手抜きマスター:
俺がマスターだ。

アカペーン:
いやわかってるよ。
マスター、おかわり。

手抜きマスター:
もうテーブルにおいてある。

アカペーン:
な、(ぇ




手抜きマスター:
今月は何月だ。

アカペーン:
ニートたる俺に
暦を把握する感覚が備わっていると思うか?

手抜きマスター:
そうか10月か。

アカペーン:
そうだ10月だ。

手抜きマスター:
ふむ。そうか。

アカペーン:
空き店。

手抜きマスター:
なんだいきなり。
ここは空き家じゃないぞ。酒場だ酒場。

アカペーン:
秋だな。

手抜きマスター:
「秋だな」って言おうとして、
「空き店」になったのか。

アカペーン:
ふむ。そうだ。

手抜きマスター:
あっそ

アカペーン:
いきなりそっけない返事だな。

手抜きマスター:
所で俺達は前の回の時に
「もう夏になるな。」とか言っていなかったか?

アカペーン:
気のせいだろう。

手抜きマスター:
その「気のせいだろう」は
何を根拠にして言ってるんだ?

アカペーン:
「気のせい」を根拠にして言っている。

手抜きマスター:
そうか。

アカペーン:
そうだ。

手抜きマスター:
許さん。

アカペーン:
なん…だと…。

手抜きマスター:
というわけでこれからこの酒場は
「酒場〜Dandyism Mellow〜」から
「酒場〜Dandyism Mellow〜 シーズン2」となる。

アカペーン:
ど、どういうことだ。

手抜きマスター:
これからシーズン2が始まるのだ。

アカペーン:
なんでだ。

手抜きマスター:
秋になると、変わっていくものなのだよ。

アカペーン:
なんか微妙にかっこいいセリフだな。
秋になると、変わっていくのか。

手抜きマスター:
そうだ。秋になると様々な事象が変わっていくのだ。
人とか、人間とか、人物とか、
変わっていってしまうのだ。

アカペーン:
全部同じ人間じゃないか。

手抜きマスター:
そうだ。人間は皆平等であるべきなのだ。
肌の色が違っても、みんな同じ人類じゃないか。

アカペーン:
もはやマスターが一体何を言っているのか
俺には全く意味がわからん。

手抜きマスター:
そうだな。今のお前には俺の会話レベルまで到達するのは至難の業かもしれん。
だが、いずれお前にも分かる時が来るだろう。

アカペーン:
…………。
というか、会話レベルってなんだ。

手抜きマスター:
ありとあらゆる会話をする事ができる
コミュニケーション能力の事だ。

アカペーン:
なんと。

手抜きマスター:
俺の会話レベルは53万だ。

アカペーン:
凄いな。

手抜きマスター:
お前の会話レベルはせいぜい32ぐらいだろう。

アカペーン:
低いのか低くないのか
よくわからん。

手抜きマスター:
一般的な会話レベルの平均値を100として、
お前の会話レベルは32くらいだ。

アカペーン:
じゃあ相当少ないな。

手抜きマスター:
そうだ。相当少ないぞ。
だからもっと頑張れ。

アカペーン:
もっと頑張ろう…。

手抜きマスター:
というわけでこれからこの酒場は
「酒場〜Dandyism Mellow〜 シーズン2」だ。

アカペーン:
「シーズン2」ってなんだ。
どういう意味なんだ。

手抜きマスター:
お前「シーズン2」の意味も知らないのか。
流石は会話レベル32の男だ…。

アカペーン:
なんだと…………。

手抜きマスター:
俺にもよくわからん。

アカペーン:
なんだと



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